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IT系新入社員研修モデルカリキュラム

 この研修は、「技術教育」ではなく、「技術者育成」という観点で実施します。
 上流工程から下流工程までの一貫教育、および実践的な「ケーススタディ」による演習主体の教育により、OJTと同等以上の研修効果を生み出します。
 技術者としてのスキルはもとより、知識・技術の獲得方法、プロジェクトの中での振る舞い、文書化技法、プレゼンテーション能力など、仕事を進める上での重要なノウハウも身につきます。
 また、研修の場を通じて、社会人として人とコミュニケーションするためのマナー、自ら考えて学ぶとはどういうことかを学び、自身の特性(自身への動機付け、問題解決の仕方、調べる方法、身に付けていく方法)を知ることができます。

研修受講者の声(アンケート結果より抜粋)

  • 「なぜ?」を明確にすること、一部だけではなく全体を見る、全体を通して考えることの重要性を学んだ。このことは、これからの研修を大きく左右するものだと考えている。常に念頭においておく。
  • SEの仕事は、自分の能力次第で、いろいろな結果をつくりだす事のできる仕事なのかもしれないと感じた。その反面、自分で解決への道のりをつくりだすということが想像以上に難しいことであると実感できた。
  • 自分で学ぶとはこういうことだ、と実感した。全く分からないものを調べる大変さと、分かったときの嬉しさ。もっと理解したいと思った。
  • 段取りの大切さ。何をするにしても時間の見積り。普段から考えて、それを見極め、決断することで物事が進んでいくと言うことを実感した。
  • 研修で基本的で最も重要な姿勢や考え方がまだ全く身についていないと痛感したので、今後、必ず生かしていきたい。
  • 相手にどのようにしたら伝わるのか。…というのも配慮の一つ。配慮が欠けていると何も行動できないと認識した。
  • 成長した!と言えるところはまだわからないが、色々なことを考えられるようになってきた事は、自分の中での大きな変化と感じる。
  • まだ成長とはいかなくても、大きな変化が自分の中で始まりつつあると感じた。
  • 意見をあわせるだけなら妥協してもよいが、それだとうまくいかなかったときにその人のせいにしてしまうだろう。十分な議論から生まれた答えなら、その答えに自分自身で責任を持っていられるということを学んだ。
  • 様々な意見が出たが、全員が納得する案を見つける大変さを知った。常に問題があるので、どこまでを解決すればよいか考えようと思う。
  • やはり相手にどの部分でくいついてもらうか、相手の心をひきつけるか、がプレゼンの中で必要であると思った。
  • 今日までチームで作業をしてきて自分が何をしてその結果どうなってその後どうするべきかを振り返れないままだった気がする。メンバーのよい所を見つけ発揮できるように仕事をしてもらうのが一番とは思うが、案外自分が自覚している長所と他人から見た長所は違うと思った。
  • 問題共有と、その問題を解決しようとすることの大切さ。みんなが問題を解決しようという気になって、グループの雰囲気が変わった。なにか今日の自分には変化があったと実感しています。
  • 危機感が足りないと感じる。全体的にどれほど進んでいるか共有できるのは、とても大切だと思った。そうでないと危機感は生まれないと思う。
  • 責任を持つということは、私にとっては今までプレッシャーだったりマイナス面のように感じたりしている部分がありましたが、今日、責任を持つということが、気持ちよいことでもあり、仕事に対する達成感にもつながるのだと実感しました。
  • いつの間にか、納期までに完成させることが目標になっていた気がする。納期に間に合っても良いものでなければ意味がない。納期まで、は当然のこととし、限られた時間でウリなどを実現する方法を考える。また、実現するぞ!という気持ちでないとプレゼンが面白くないと思う。
  • モチベーションを高めるには何をすれば良いのかを考えました。やはり、自分の意見や提案を出すことだと思いました。意見を出して返ってくる言葉も、自分にとってはプラスになると思いました。

全25日間の研修テーマ

テーマ1 システム開発基礎(5日間)

 現状分析・要件定義から運用・保守に至るシステム開発の基本的な流れを理解する。リアルなケーススタディを使うことにより、開発ライフサイクルの各フェーズの中で実践できる能力を養う。

日程研修項目内容目的・キーワード・到達レベル
1日目オリエンテーションシステム的なものの見方システムの概念/定義、SEの仕事
システム開発の概要①システムの基本技法SDLC、プロトタイピング
演習Ⅰ【要件定義】真の問題は何か、問題発見引き出す力、帰納する力
2日目システム開発の概要②基本設計、外部設計ドキュメンテーション、レビュー
プロジェクトで動くということ①コンセンサストレーニング自己認識と他者理解、折衝力
演習Ⅱ【外部設計】システム構成と見積り要求仕様の確認、見積りと工程
3日目システム開発の概要③機能設計、内部設計サブシステム分割、構造化技法
プロジェクトで動くということ②メンバー管理と動機付けメンバーの役割、行動科学
演習Ⅲ【内部設計】画面設計と帳票設計機能分割・構造化、画面遷移
4日目システム開発の概要④プログラミング・テストモジュール設計、テスト計画
演習Ⅳ【総合演習・発表】成果発表、評価コンペ方式、今後の課題
新しい開発技術の動向オブジェクト指向、CASE品質保証、部品化と再利用
5日目プレゼン資料の作成要求定義書の評価と今後の課題プレゼン内容の確認と、本番に備えた綿密なリハーサルを行う。
発表コンペティション方式自分たちの研修成果を自信をもって発表する。
評価&総括振り返りと今後の研修について

テーマ1の成果物

要件定義書、設計書、プレゼン資料

テーマ2 コンピュータシステムの基礎(4日間)

 システム開発者に必要とされる知識・技術及び能力の理解。ハード・ソフト及びシステムの基礎知識を習得する。

日程研修項目内容目的・キーワード・到達レベル
6日目研修キックオフ研修内容・日程の説明モチベーションの喚起
コンピュータの基本原理CPUの動作原理、データの流れ演習やレポート作成を通じて、コンピュータシステムの基礎を有意性のあるものとして認識する。そして、この後の研修において各個人が継続して知識を深められるように方向性を見出す。
記憶の仕組み、制御の仕組み
7日目情報処理技術の基礎と理論データ表現、論理と演算
データ構造とアルゴリズム、言語
オペレーティングシステムOSの機能と役割、割込み
8日目データベース技術基礎ファイルとデータベース、DBMS
RDB、SQLの基本文法
スキーマ定義とアクセス
9日目ネットワーク技術基礎データ伝送の基礎、伝送制御手順
LANとインターネット、OSI
情報システムとRASIS信頼性、性能評価

テーマ2の成果物

レポート

テーマ3 プログラミング基礎(4日間)

 アルゴリズムとプログラムの基本文法・形式を理解する。
 実際にC言語を使って実装することにより、プログラミングスキルとテストスキルを身につける。

日程研修項目内容目的・キーワード・到達レベル
10日目システムとプログラム「横断歩道を渡る」を考える状況と振る舞い
前提条件と問題解決の手順
アルゴリズムの基本パターンと論理思考
11日目アルゴリズムとデータ構造データ構造、配列、構造体優れたプログラムは効率的なアルゴリズムと、それに適したデータ構造があってはじめて実現する。
リスト構造、木構造
待ち行列とスタック
12日目C言語演習Ⅰ
【星座占い】
ペアプログラミングプログラムの要素
エディタプログラムの作成手順
コンパイルと実行実行環境
13日目C言語演習Ⅱ
【ファーストフードの注文書】
データと配列プログラムの基本構造
ファイル処理ソート/マージ、集計、出力
プログラム設計と実装構造化の考え方

テーマ3の成果物

フローチャート、プログラム設計書、ソースコード 

テーマ4 基本計画(2日間)

 システムが何のために開発されるのかを考察し、その目的を明確にする。

日程研修項目内容目的・キーワード・到達レベル
14日目システム開発キックオフ
テーマ:『HOTEL21』
システム開発目標、進め方システム開発に向けた動機付け及びグループワークへの意識付け
業務分析、システムの役割
問題発見技法帰納的アプローチ
15日目システム提案書の作成システム開発の狙い基本計画からグループ独自の企画提案を行う。
前提条件・制約条件の提示
企画の目的と背景

テーマ4の成果物

業務相関図、システム提案書

テーマ5 外部設計(2日間)

 外部設計工程を演習し、開発要件の確定の仕方を学ぶ。また、ドキュメントの重要性を認識する。

日程研修項目内容目的・キーワード・到達レベル
16日目システム化対象の決定システム提案書の確認実現するシステムの目的と機能、及び処理手順を明確にする。
予約業務分析
機能設計処理手順・データの流れの考察サブシステムに分割した機能の整理と検証を行う。処理手順・データの流れ・ストレージ・画面についての整合性を確認する。
17日目サブシステム分割
ファイル設計・画面設計画面構成の考察・検証
データ項目の洗い出し

テーマ5の成果物

IPO図、DFD、画面構成図、画面設計書、ファイル定義書

テーマ6 内部設計(3日間)

 システム開発における抽象化・部品化の技術をマスターする。プロジェクト内の仕事の分担、スケジュール管理を実体験する。

日程研修項目内容目的・キーワード・到達レベル
18日目テスト計画テストの手順と作業実装レベルを意識したモジュールを作り上げる。個人でモジュール仕様書を作成し、グループで検証する。併せて進捗管理も行う。
内部設計の方法機能分割と構造化
物理データ設計、入出力詳細設計
19日目モジュール設計①モジュール分割を行い、各々のモジュール単位に仕様書を作成する。また、同時にテスト仕様書も作成する。
20日目モジュール設計②

テーマ6の成果物

モジュール構成図、モジュール仕様書、テスト仕様書

テーマ7 実装演習(4日間)

 実装を通して、プログラミングスキルとテストスキルを身につける。
 プログラミング言語はC言語を使用する。

日程研修項目内容目的・キーワード・到達レベル
21日目実装の手順と方法構造化プログラミング実現可能な範囲をグループごとに予測・判断しながら作業を進める。また、進捗管理をしながら実作業に反映していく。
最後に検証・評価の重要性を認識する。
C言語の基本操作基本文法、関数、構造体
単体テストと結合テストテストケースとテストデータ
22日目プログラミング①モジュール仕様書を元にプログラムを作成し、テスト仕様書に基づきテスト(単体~結合)を行う。
23日目プログラミング②
24日目プログラミング③
システム結合テスト要求仕様通り実現されているかを確認する。
最終テストと評価

テーマ7の成果物

ソースコード

テーマ8 プレゼンテーション(1日間)

 作成した研修成果を自ら確認するとともに、発表に臨む。

日程研修項目内容目的・キーワード・到達レベル
25日目プレゼン資料の作成開発システムの評価と今後の課題プレゼン内容の確認と、本番に備えた綿密なリハーサルを行う。
プレゼンレビュープレゼン効果の検証自分たちの研修成果を自信をもって発表する。
発表自己評価・相互評価

テーマ8の成果物

プレゼン資料